地図から見えることがある

京城府西南部 龍山編

〇が鉄道病院 が龍山駅 (小)鉄道局 が元町尋常小学校 龍山警察署 が第二高等女学校
オレンジの枠内が朝鮮軍司令部、第20師団司令部、歩兵第78・79連隊、練兵場などの日本軍施設
地図中水色の帯が漢江


point慰安婦問題にしろ日韓歴史認識問題にしろ、皆さんは誰(学校教育・メディア・弁護士)からも当時の状況確認に必須の地図を使っての解説を受けたことがないと思います。

何故なのかは分かりませんが、実際に地図(昭和8年時・1933年)で見ると軍施設に駅や小学校、女学校が隣接。さらに駅の周囲には鉄道局や病院、鉄道関係者育成の鉄道学校もあるのがハッキリと認識できたのではないでしょうか。
オレンジの枠内が慰安婦強制連行に関与した、朝鮮総督府と連携をとっていたと、執拗に一部の日本人に濡れ衣を着せられた日本軍の朝鮮守備の中枢です。

そのすぐ側で私の父(京城元町尋常小学校・昭和15年入学)や伯母(京城第二高等女学校・昭和11年入学)は勉強したり遊んでいたりしていたというわけです。

龍山一帯に鉄道施設が固まっているのは、明治30年代から京仁、京釜線開通により本格的に朝鮮近代化のための資材を日本より運んでこの場所に降ろしていたためです。
ここが漢江を越えた最初の京城の駅であり、軍司令部が置かれたのもここが南域守備(仁川釜山からの敵の侵入を防ぐ)の要でもあったためです。

併合時代は連日、兵役で本土より朝鮮に上がってきた人達が緊張した面持ちでこの軍施設に出頭する一方、朝鮮各地から緊張を強いられる辛い国境警備を終えた人、満州方面から、支那戦線から戻った人の、命落とさず無事兵役を終えたホッとした表情が交差していた場所でもありました。

太平洋戦争開始から次第に配給制になり物資が消えて行くまでは、兵役を終えた人達は故郷へ戻る前、日本有数の大都市京城(現ソウル)で映画を鑑賞したり、まだ珍しかった洋食屋や甘味処でひとときの息抜きを楽しむ姿も日常の光景でした。

point太平洋戦争に入ると志願・厳正な試験を通った多数の朝鮮人日本兵もここから猛訓練を終えたのち戦地へと赴かれていきました。その光景をここで暮らしていた人たちは日常茶飯に見ていたということです。

仁川、釜山へ繋がるのも満州へ繋がるのもこの龍山。軍はこの龍山駅操車場にて貨物列車に大量の軍事物資や部隊を乗せ送り出していました。
地図上方の京城駅は乗降客が万人規模と多く日常業務に支障が出るため大規模な部隊の移動にはあまり使わず、将校クラスが京城駅まで軍令部から護衛車両付きで乗りつけ満州方面へと出かけていたそうです。


当時の面影を残していた龍山警察署を思い出の地京城(ソウル)を訪れた父の同級生の方が撮影。この写真では竜山の表記に対し上の地図では龍山になっているのが分かると思います。
当地に住んでいた日本人にとってはどっちでも通じるので、よく竜山の字が使われることも多くそのまま載せました。

実はこのことが大事なことでして、事情を知る人間はおおよそ意味が通じればよく、言葉の使い方が結構いい加減でした。戦後の朝鮮引き揚げ日本人の集まりにおいても王様皇帝徴用挺身労働もごっちゃに使うことが普通だったということです。
どちらの話も重要なので後々詳しく取り上げます。

point挺身活動について簡単にいうと小学生もやっていたことで、特別女子が付いた女子挺身隊だからといって性的奉仕の挺身という意味ではないということです。


朝鮮総督府及所属官署職員録(昭和8年版)

●が龍山警察。日本人街ともいうべき龍山でも朝鮮人警部が存在、他の警察署にも同様に朝鮮人名が確認できます。当然のことですが彼らは警察官として日本人を職務質問、連行もできました。上部地図ではの場所です。


朝鮮総督府及所属官署職員録(昭和8年版)

が鉄道病院。警察同様に朝鮮人が日本人と勤務しているのが分かります。
この方たちは日本語ができるので、近隣の日本人も鉄道職員も普通にお世話になっていました。上部地図中○が龍山鉄道病院です。


小学年鑑(昭和10年版)小学館

昭和年鑑(昭和15年版)野ばら社

point終戦までの日本の出版物でもキチンと朝鮮は戦闘地域ではなく守るべき日本の領土として表記されていました。
両地図とも 左上が朝鮮半島 龍山 第二十師団管区の表記あり。

上の色を変えてある資料名をクリックされると国立国会図書館インターネット公開の本物の資料をご覧いただけます。

昔の資料の方が自分たちは正しいことを行っていると信じて疑っていない分、種々雑多な記録が正確、正直に残っています。

むしろ戦後の歴史書アメリカGHQや戦後保身に走ったり、特定の政治信条に偏った人達によりゆがめられかなり怪しいものが多くお勧めできませんので、個別上記分も含め朝鮮半島と日本の関りを学べる古い資料もダイジェストで紹介していこうと思っています。


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