地図から見えることがある2

京城府東北部 (新聞社・出版社)

朝鮮総督府  明治町 和泉町 若草町 永楽町 南大門 旭町 吉野町 大和町 地図は昭和8年時のものを使用しています。


併合後の近代化の加速は文化面でも朝鮮を大きく変えました。内地(日本本土)より運び込まれた印刷機は諺文おんもん(ハングル)や日本語の新聞雑誌の発行を可能にし普通学校教育・図書館の設置とあわせ識字率の向上うながしました。
演劇、クラシック音楽、映画、各種スポーツなど、併合は旧韓国時代とは異なり娯楽文化も朝鮮の社会にもたらしました。

日韓の歴史認識問題を語る人は学者・メディア関係者にも多いわけですが、その際日本の新聞社が当時何をみて、何を書き残したのかを具体的に調べて語る人が皆無ということを不思議に思ったことはありませんか。皆さんは習っていない、知らされていないだけで大正時代にはすでにかなりの新聞社が朝鮮半島に存在していました。

朝鮮年鑑(大正15年版)

上赤枠の支局を置いて居る3社は現在の毎日新聞社、朝日新聞社、時事通信社になります。
3社ともに南大門通2丁目ですので上記地図上の場所、目と鼻の先に京城駅(大正14年竣工)があります。この辺りの位置づけが東京駅に対する丸の内になっていることを覚えておいてください。このことはいずれ語る話で重要な意味をもってきます

point朝日新聞社毎日新聞社という当時から激しく部数を競っていた大手が京城に居た。
それも総督府・軍司令部・京城駅・龍山駅という慰安婦強制連行に係わった、あるいは運び出しに使ったと自分たちで報じた場所に極めて近い所に居たということを皆さんはキチンと知らされていますでしょうか。この問題に限らず、メディア情報からは事実を報道・検証するといいながら、朝鮮から引き揚げた(在京城)日本人なら知っている話が不自然なまでに消えていることに注意してください。
ちなみに私の祖父は毎日新聞を取っていたそうです。毎朝届いた新聞を親に渡すのが父の役目だったそうで、「朝日もだが尻馬に乗ってる毎日は何なんだ!」と、当時同じ場所にいて真実を知っているくせに無責任に書き立てる毎日新聞にも激怒していました。
朝鮮総督府・軍司令部・地方の駐屯部隊取材が出来るのはどんな人達かを考えたとき、日本の歴史ある新聞社は一体当地において何を取材していたのか慰安婦狩りの情報を知っていたなら1990年代まで証言者が現れるまでこのような非人道的行為アメリカに言わなかったのか、日本に引き揚げ後、東京裁判を前にGHQに告発しなかったのか・・・疑問は尽きません。

朝鮮名の発行人はほとんどが諺文おんもんによる朝鮮人向けの新聞・雑誌になります。

朝鮮年鑑(大正15年版)より主だった町の新聞社・出版社をまとめたものです。個人レベルから大手まで総督府や京城駅周辺のビジネス街で活動していました。
出版物も業界新聞、子供新聞・経済誌などバラエティーに富んでいます。

明治町 時代日報・朝鮮経済日報・事業及経済・東亜経済時報・副業世界社・日本電報通信(京城支局)・日本商業通信(京城支局)・日本商業新聞(京城支局)・帝国通信京城支社・朝鮮毎日京城支社・香川新報京城支社
和泉町 京城雑筆ざっぴつ遼東りょうとう新報京城支社
若草町 大陸之研究・満鮮醸造じょうぞう新聞・家庭コドモ新聞京城支局・伊豫いよ實業じつぎょう満鮮総支社
永楽町 京城日日新聞・朝鮮小学新聞・朝鮮教育・朝鮮ガイダンス社・極東文化協會きょうかい
明倫者・朝鮮民報京城支社・伊豫日日京城支社・
南大門 朝鮮公論・大陸通信・朝鮮警察新聞・大阪毎日京城支局大阪朝日京城支局
大阪時事京城支局・朝鮮時報京城支社・萬朝報京城支局
旭町 鮮満情報・釜山日報京城支社・讀賣よみうり新聞京城支局奉天ほうてん毎日京城支局・
大連新聞京城支局
吉野町 民衆時報・東京さきがけ新聞鮮満総支社・民衆時報京城支局・豊洲新報京城支局
大和町 朝鮮評論・極東文化協會・内外文藝ぶんげい新報社・西鮮日日京城支局・京都日之出京城支局・大正通信社朝鮮総支社
point明治町旭町と何気なく書いてきましたが、日本人に馴染みのある日本語の町名は言葉が全くわからない、拙いつたな大多数の朝鮮人から見ればどうだっただろうかということは見落としてはなりません。
この部分もまた朝鮮から引き揚げた日本人は、当時を述懐じゅっかいして申し訳なかったと言っていました。

朝日新聞社社員写真帖 創立五十年記念 昭和4年(1929)

朝日新聞社社員写真帖 昭和9年

朝日新聞社社員写真帖 大阪朝日新聞創刊六十周年記念 昭和14年

京城 平壌 釜山 この頃になると満州へと続く京城だけでなく現在北朝鮮首都になっている平壌(ここに妓生きーせんの学校・朝鮮人経営がありました)や太平洋戦争中東南アジア戦線への部隊送り出しの重要な役割をになった釜山にも局員がいました。

point記事を下げれば終わりではないはずです。支局からの文章・写真を確認したのか・現地にいた同業者、自分たちの大先輩にキチンと取材をしたのか、不幸にもご当人が鬼籍きせきに入っていてもご家族から当時の状況確認は出来たはずです。それをキチンと行った上であのような慰安婦強制連行キャンペーンを張ったのかもっと詳細な検証結果が知りたいものです。

突然、性犯罪を黙認していたかのようなレッテルを貼られ、朝鮮から引き揚げた多くの日本人が嘆き・怒ったことを知る私としては、書き逃げるな、本質から目をそらすな、もっとメディアは踏み込んで検証しろという気持ちがあります。


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